屋内消火栓設備のしくみとその使用方法について

消火設備の一つに屋内消火栓設備というものがあります。この設備は消防隊が使用するホースよりも細くて、なお、放水圧力も低いもので、初期消火のためにあるものです。初期消火のためのものですから、火災が起きて、119番に通報して消防隊が到着するまでの間に、建物の自衛消防隊が使用するものです。スーパーマーケットや事業所などに広く設置されています。皆さんも見たことがあるかと思いますか、四角のボックスがありまして、表面に「消火栓」と書かれたものです。その中にはホースが入っています。その上には赤いランプがあり、設置してあることが分かり易いようになっています。

どのようなしくみになっているかを説明します。まず各階にさきほど記載いたしました、ホースの入っているボックスがありまして、火災が発生しましたら、スイッチを入れて、ホースで放水して消火にあたるものです。

構成部品について、詳しく説明しますと、放水するためには水が必要になります、この水を貯めている水槽が建物の地下の部分にあります。水は地下にありますから水を汲み上げて送水しなければなりません。そのためにポンプが設置されています。ポンプは電気式のモーターで動かしますので、そのための制御盤と呼ばれるものが近くにあります。ポンプの中は空では水は汲み上げられませんので、ポンプの中を常に充水するために、呼び水をためる呼水槽と言う物もポンプに接続されています。

ポンプからの水は、上階にある、ホースの入ったボックスまで送るための配管が必要ですので、金属性の配管が通っています。そしてホースの入ったボックスまで水が汲み上げられて、放水ができるわけですね。先ほど、火災が発生したらスイッチを入れると記載しましたが、このスイッチは、ポンプを回すためのモーターを起動させるために必要なものです。スイッチは通常赤いランプの中央にありまして、黒いボタンのようなものですね。以上が屋内消火栓のしくみです。

屋内消火栓には二種類のものがあります。今まで説明したものが「一号消火栓」というものです。一号消火栓の使い方から説明します。まず、火災を発見しましたら近くのボックスを開けます。ホースがつづらおりに懸けられていますので、ホースを手にとります。次にスイッチを押します。スイッチが入るとランプは点滅します。そして、ホースの根元のバルブをあけます。(水道の蛇口を大きくしたようなものです)これで放水準備が完了です。後はホースを持って火災の発生場所の近くに行きまして炎にめがけて放水します。結構、色々やることがありますね。通常は二人でこれらの行動をします。一般的には、一人の方がホースをはずしてのばし放水する担当、もう一人の方は、スイッチとバルブをあけるというように分担しているケースが多いですね。一人しかいない場合には全て一人で全部やることになります。事前に訓練をしないと中々大変ですね。

次に二号消火栓ですが、一号消火栓は二人での行動を基本としていますが、一人でも行動できるように使い方を簡易にしたものです。一号消火栓と違うのは、ボックス内には一人で伸ばせるように工夫したホースが入っていまして、スイッチもホースを伸ばしたときに自動で入るように工夫したものです。この、二号消火栓は、ホテルや老人ホームなど夜間の宿直者が一人しかいないような場合でも、容易に使えるように開発され導入されました。

以上が、屋内消火栓についての説明になりますが、屋内消火栓は消防隊が到着するまでの初期消火のためのものです。日頃より使い方の訓練をすることが大事ですね。